シンケンジャーで殿様が影武者だって大騒ぎになってますが、他にこんな設定の作品はありましたか?
戦国時代では当たり前なんですけどね・・・・
過去に、これと同じく小林靖子さんがメインライターだった『ギンガマン』と『タイムレンジャー』はレッドが“イレギュラー”な存在として設定されてました。
例えば、『ギンガマン』のギンガレッドには本来リョウマではなく、その兄ヒュウガが選ばれており、リョウマがギンガレッドになったのは1話でその兄が危機に瀕し、ヒュウガ自らの意志で彼から星獣剣を託されたからです。
リョウマはそのことを物語中盤まで引きずっており、後にヒュウガが復活した際、一旦は星獣剣を返そうとしますが、最終的にリョウマは自分の意志でギンガレッドとして戦い続ける道を選びました。
つまり、26話目くらいにして、やっと“真の”ギンガレッドとして認められたわけです。
『タイムレンジャー』のタイムレッド=浅見竜也もまた、他の4人とは異なる“現代人”という立場です。
彼は巻き込まれる形で、半ば強引にタイムレンジャーに加入させられてしまったのですが、実は後にそれにも“意味”があったことが発覚します。
竜也以外のタイムレンジャー達の時代“30世紀”の未来にはリュウヤという竜也と瓜二つの人物がおり、彼こそが本来タイムレッドになるべき人物です。
実際、物語終盤でリュウヤが現代に現れ、竜也に代わりタイムレッドに変身する場面があり、そこから物語は急展開を迎えます。
更に、物語中盤から登場する6人目のヒーロー・タイムファイヤーにもリュウヤに関する秘密が隠されており、非常にややこしいです。(ちなみに、劇中でタイムファイヤーに変身していた滝沢直人は竜也と同じく現代人で、彼のライバルです)
『シンケンジャー』が前2作と異なるのは、シンケンレッド=志葉丈瑠は当初何の疑念もなく“殿”として描かれていました。
つまり、彼はシンケンレッドになるべくしてなったと思われていたのです。
ところが、いくつかの伏線と突如出現した薫の存在によって、そうではないことが明らかになった…。
要は、丈瑠もまた本来はレッドになるべき人物ではなく、影武者とはいえ、彼は正規のシンケンジャーではないということになります。
この点については物語を最後まで見なければハッキリとはわかりませんが、物語終盤でレッドがイレギュラーであるという事実が判明した作品は過去にはありません。(それに加え、初の女性レッド誕生も話題の理由)
ただ、小林脚本の戦隊に共通する傾向として、レッドが他のメンバーとは異なる立ち位置である、という点は見られます。(ちなみに、6人目もレッドと深い関係にある人物が変身する、というところも)
レッドが交代した作品は『太陽戦隊サンバルカン』がありますが、これは事情が全く違います。
劇中では初代イーグルのNASAへの転勤(実際には主演俳優の都合による降板)という形で描かれており、正規のリーダー交替です。
しかし、転勤した初代イーグルこと大鷲龍介は以後の物語には全く登場しません。
「サンバルカン」でレッドが交代。ってのはありましたが、交代しようが、そのレッドは「本物」です。基本的にレッドはその戦隊の中心的存在です。ですから、そのレッドが影武者(ある意味偽者)で戦線から退く、というのは戦隊史上初めてではないでしょうか。なので、昔からの戦隊ファン(私もですが)驚いてるのだと思います。
同じ小林靖子さん脚本のタイムレンジャーでもレッドが二人出ており、影武者というわけではないですが理屈的には似たような状況はありました。
ただこちらの方がシンケンジャーの影武者設定より若干複雑ですが…
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